いつもふたりきりで【リンゼイ・サンズ】
Love Is Blind (Leisure Historical Romance)
リンゼイ・サンズ著 Lynsay Sands
上條 ひろみ訳
2006(原書)
2009年二見文庫
★★★★1/2
座布団:◇面白い!
Hero: エイドリアン・モンフォート/モーブレー伯爵
Heroine: クラリッサ・クランブレー/貴族の令嬢
○備考:1818年英国。リージェンシー。
●ストーリー:
「あなたはコウモりのように目が見えないのに見た目を気にしてメガネをかけないそうですね」
義母がいたはずの席に座った黒い人影はそう言った。
クラリッサが驚くと言った本人も驚いてるようだった。
「申し訳ない。長いこと社交から遠ざかっていたのでこんなことは口にするべきでは・・・」
クラリッサは気にすることはないといって、義母にメガネをとりあげられたゆえの失敗談を聞かせた。
そして義母に禁じられてるいろいろなことも。
人前で飲んだり食べたりすること。人前で何かにさわってもいけないこと。そして、人に手を引かれないかぎり歩くことさえ許されないこと。
ダンスはだめかと聞かれたクラリッサは以前のことを思い出してきまりが悪かった。
何もかもぼやけて光と色しか見えない。それでバランスを崩して・・・。
「目を閉じていればいい」
なんですって?
「ぼくを信じるんだ」
クラリッサは彼の目の深い色合いと温かさを記憶にとどめ、うなづいた。
●感想:
発売直後に買ったのに今頃読んでます(汗)
花嫁の母による「おつとめ」説明のファンの方々お待たせしました!(ファンいるのか!?)
今回はパイと小さな棍棒を使った説明です。斬新です。
メガネがないと何も見えないヒロインはストーリーの大部分をメガネなしで過ごしています。
コンテンポラリーだとヒロインは目が見えなくて、あとで手術で回復するという展開になるんでしょうけど歴史ものだとそれは使えないので、事情があってメガネがかけられず見えないという設定にしてるんでしょうね。
性格もかわいくてヒーローも良いし、翻訳も読みやすくてとてもよかったです。
どうして幸せなの?と聞かれたヒロインが
「エイドリアンはやさしくて親切だからよ」と静かに説明した。さらにつづけた。「わたしをお姫様のように扱ってくれるからよ。わたしを笑わせてくれるからよ。わたしを幸せにしてくれるからよ。わたしが自分で本を読めなかったとき、わざわざ本を読んでくれたからよ。舞踏会で食べることも飲むこともできないわたしに食べさせ、ワインを飲ませてくれたからよ。彼にキスされるとつま先が丸まって、彼と愛を交わすと情熱を抑えられなくなるからよ」だってそれは愛してるから。そうでしょ?
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コメント
これ、買おうか買うまいか迷ってた本です!ともみさんの評価がいいようなので買ってみますね。ありがとう。
投稿: 渚 | 2009年10月 5日 (月) 19時34分
わ。責任重大;
お気に召すといいのですが。
私は楽しかったです。
投稿: ともみ | 2009年10月 6日 (火) 09時40分